
先日、ジムに走りに行ったら、臨時点検でお休みでした。その理由は東京の施設に爆弾を仕掛けたという脅迫が警察にあり、その点検確認の為だそうです。
ジムの収入は月会費なので、逆に施設を開けないほうが収支はプラスなのでは? と、思う為、そういう対応をし易いと思いますので、もし仮に休みたい社員の申し合わせだったとしても成り立ち易いのかなとも勘ぐってしまいますが 笑。
しかし、やはりそういう事を物々しい対応の上で生で聞くと起こった事を想像して、やはり怖いですね。まあそれが犯人の思う壺だったとしてもです。それくらい、一滴の恐怖は真水を黒く染めるくらいには簡単に広まっていくようです。
もはや富豪である以上に暴言で有名になりつつあるドナルド・トランプ氏ですが、あれだけの暴言ともいえる言葉を吐いていても支持率を上昇させているらしいですね。日本であれば政治家があのレベルの発言をしたら失職するので、やはりお国柄としか言えませんけれど。
最近の暴言の最たるものとしての「イスラム教徒の入国を禁止すべきだ」という発言ですが、この内容についてはオバマさん初め世界各地の要人がこぞって非難声明をあげています。一部の犯罪者と一般市民を一括りにするのは、言葉一つでクビが飛ぶ世界を生きる人間としては、あるまじき行為だと思いますが、それでも支持率は伸ばしているそうです。
記事にあるのは、支持者の大半はブルーカラーの白人だそうで、演説の大半はまだ見ぬ恐怖を煽りつつ、最後にアメリカを再び偉大な国にするという決まり文句で締めるそうです。このメッセージに支持者は「再び白人が優勢を保っていた偉大な国に戻る」と思うそうなんですが。。
この考えって、まるきし戦前の「その空気感」な気がするんですよね。
問題は、トランプ氏が大統領候補だという事、この発言を支持する人達が大多数いるという事です。
で、これ以上に問題なのが、トランプ氏が当選したら、これらの発言に実行力ある権限が伴う事ですが、この恐さが分かりますでしょうか? 国民が賛成しているのを分かった上で暴力装置を利用した外交戦略を大手振って出来るのです。
そうなったら、非難声明を出していた他国の首相クラスですと、国益のためにトランプ氏の暴言にも賛成してしまう方が多く出てきてしまうかもしれません。そうなると世界規模で民族戦争の火種が撒かれるような気がしています。
日本は被差別された側なので、その気持ちがわかる分、今の暮らしに不満があったとしても、そのうっぷんが民族ごと差別する方向にむきにくいと思いますが、日本の首相は国益を考えて賛成するかも知れません。日本人大多数の意見でなくても、です。
そして、それよりも何よりも、アメリカ国民自体がそれほどまでに第二次大戦の戦勝国、世界を支配する列強国としての思いが強いのかも知れませんよね。
実は、何となく支持者の気持ちの動きが分かるんですよ。普段、仕事でうだつが上がらなく、実力社会の名の下に、昔はバカにしていた対象にこき使われ、その鬱憤をお酒や博打に使い、本当のオレはこんなもんじゃないと努力もせず、実力より一足跳びの夢を夢想する者にとっては、過去、既得権益としてもっていた栄光にすがりつきたくなりますよね。
何かを叶えるのって、成功者を見るとぱっとなれて、それでいて華やかに見えますが、本当は地道な努力や試行錯誤の積み重ねの集合です。特に道に入れば、憧れの対象に近づけば近づくほど、その距離の差に歴然とする訳です。
それが分かれば、身の丈以上の言葉を実名、匿名問わず使ったり、分不相応な暮らしを求めたりは自ずと出来なくなるんですが、それすら見えてない場合、見たくない場合はどこかで人生一発逆転やリセットを考えてしまうのでしょう。
そんなものは絶対にないのですが。。
・・・
この文章を読んでココロがざわついた人は、一旦自身のココロの中で何故ざわつくのか整理をするのをお勧めします。優越感を覚える人も同様です。なぜかというと身分の高い低いではなく、たとえ身分が低くても身の丈あう人生を、今を全力で生きている人には全く騒つかないし何も思わない文章だからです。
そして、そのざわつく考えはレイシストのそれにそのまま繋がる、という事だけは付け加えておきます。
前のブログにも書きましたが、今後の動向は冷静な傍観者という立場であるのがより重要になると思います。
一人くらいは、ではなく、一人から、ですからね。
赤信号、みんなで渡れば怖くないではなく、赤信号を渡る私やあなたが大勢いる。ですからね。この状況は。。