
今回のフランスの同時多発テロ、100人以上の尊い命が失われる中、色々な名だたる国、企業、組織がそれぞれの立場で哀悼の意やサポートを表明しています。
海を隔てた、日本の一個人としては、特に何も出来ることもないわけなんですが、一連の情報を見て、ちょっと思った事を書いていこうと思います。
ちなみに今回の件、あなたはどの様にお感じになられましたでしょうか?
勿論バックグラウンドに寄って考え方は変わるとは思いますが、特に何も接点がない僕みないな人にとっては、テレビなどのが流す情報や流れる感情をそのまま受け取ったのでは、と思います。
その情報を踏まえて、僕らはいったいどの様に関わればいいんでしょう?
僕らが受け取れる情報というのは、いつも必ずあるストーリーに則った片側の情報な訳です。今回お亡くなりになった方に歴史があるのと同様に、何故優しいあの人が大量虐殺の片側を担う事になったのか。みたいな別のストーリーもあるのです。当たり前ですが。
特に中東はエネルギー資源の重要拠点なので、国同士は右手で握手しながら左手で殴り合っているわけなんです。こういう衝突が繰り返されるのは経済という血の流れない戦争の延長上にある外交戦術の一環だからです。
その証拠に資源のない国のイザゴザに国際社会は首を突っ込みません。北朝鮮の問題は、あれはあれで国際社会から放置されてますでしょ?
今回のテロの後、フランスは報復として大規模な空爆を行ったそうです。たまごが先かニワトリが先かになりますが、この空爆でまた、新たな悲しみも生まれるかもしれません。
僕らは有難いことに平和な時代の日本という国に生まれました。海の向こうの方であっても肌の色が違おうとも、それでも流れた血に対しては悲しさはあるんです。
それでも、関わるとなると慎重に慎重を重ねるべきかな、と思います。というのは、ある片方の立場に肩入れするという事は、ある片方の業を受け入れるのと同義だからです。つまり、それは反対側から逆恨みされても自業自得だという事を意味します。
今回のテロの後ISと見られる組織から、次はアメリカの首都を攻撃するという声明が出されています。
もしこれが、アメリカの世論を攻撃に向けさせたい組織のマッチポンプだったとしたら?
何にでも言えますが、カジュアルに立場を取る前に、少し立ち止まって考える必要はあるかもしれません。
立場を取る、というのは覚悟を決めるのと同義です。今回のような事は、今後も起きると思います。その時に必要なのは、政治的な肩入れは極力しない事、覚悟が無ければ立場をとった関わりをしない事が、最終的には当事者を慮る最良の方法かと思いますが、あなたはどう思いますでしょうか?
僕は、皆様が愛情溢れる冷静な傍観者であり続ける事を願っております。
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書いた後で、僕がこの事についてもやっと思っていたことを端的に書いてあった記事を発見。正直こちらの記事をシェアするだけでもよかったかも 笑。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20151116-00051524/